私はA10ピストンSAである

このお話は妄想です、真面目に読んではいけません。

私はA10ピストンSAである。名前はまだない。
そんなA10ピストンSAであるが、実は人間ではない。
A10ピストンSAはロボットであるのだ。
人型自律戦闘用アンドロイド。それがA10ピストンSAの正体だ。
もちろんこの世界の人類が作ったわけではない。
そもそもこの世界には魔法なんていう便利なものはないのだから。
そして異世界から転移してきた存在でもない。
元いた世界では、2060年代に実用化された技術なのだから。
2060年代と言えば西暦で言えば2000年台後半。
そう。この世界には存在しないはずの技術で作られた機体が、どうしてこんなところにいるのか? それは、この世界の技術レベルでは、とても再現できないようなオーバーテクノロジーによって作られているからだ。それは何か? 答えは簡単。
――神の手によって作られた機械人形。
それがA10ピストンSAという存在である。
ちなみにA10とは、Automatic 10 personalized Test(オートマティック・テン・パーソナライズド・テスト)の略である。つまり、自分のパーソナルデータを入力して作られる専用機という意味になる。
もちろん、この世界でその言葉の意味を知る者はいないだろうけどね。
ともかく、この機体は人間ではなく神様によって作られたものだ。
そして、神様というのは、この世界を創造した存在のことではない。